4月3日夜、北九州の天才ギタリスト濱砂雅哉が30歳の若さで亡くなりました。
彼とは2003年より本格的に一緒に演奏する機会が増え、稀有の才能を持った音楽家として、また一面では頼れる後輩としてお付き合いさせていただきました。
 継続的に野本秀一Quartetでの活動や、Trio、Duoなどでの共演は続き、北九州はもとより、特に熊本や山口ではファンも多く、移動中や打ち上げ、プライベートなどいろいろな楽しい思い出ばかりです。・・・2005年には僕がNew York滞在中に押しかけて来て、僕の部屋に1週間ばかり居候、夜な夜な練習をしていたら二人して住人から注意されたことも、まるで昨日のことのように思い出します。
 その後2007年、待望のファーストCD「This is Masaya」を発表。最近では、先頭に立ってエネルギッシュに後輩ミュージシャンを引っ張る彼の姿が頻繁に見られるようになり、さらにそれにも益して自身のPlayにも磨きをかけていたところだけに、今回の事は返す返すも惜しまれてなりません。
 本当に彼を応援していただいた皆様、どうもありがとうございました。濱砂雅哉に成り代わりお礼を申し上げます。・・・あまりに急な出来事に戸惑うばかり、今後もまだ彼とふたりで演奏するはずだったLiveのスケジュールも残っており、どうしようかと考えましたが、彼への追悼の意味をこめて精一杯演奏しようと思います。
 ご冥福を心よりお祈り申し上げます。 野本秀一