長きにわたった闘病生活・・・記録として、残しておきます。
まず、この病気になる前に、私は演奏中ピアノを弾きながら唸るので、喉が痛くなることが多々ありました。最近では市販の喉の薬を試したり。これが2年ほど続いて・・・そして舌にしこりが。気づいたのは2018年の夏過ぎくらいかな。この時、既にガンじゃないかと思いました。

 ただ、こういうタイプのガンは喉にできたら食道にもできてたりと、同じ食べ物の通り道の管の中で、併発することも多いらしく・・・とっさに、2年間気になっていた喉もガンだと思ったのです。これが間違いの始まりでした。2年もガンを放って置いたらどうでしょう。もう取り返しのつかない状態、治療しても大変な治療で、きっと今後、演奏できるようにはならないのではないか?など・・考えました。ちょうど「Blues On The Hill」のレコーディングが差し迫った時期でもありました。

 この期間、ふた月くらいの逡巡が病気をひどくしました。体重も落ち始め、友人らの強い説得で北九州市医療センターへ検査へ。結果としては、なんと喉はガンじゃなかったのです!?ガンは舌だけ・・・喉は普通の炎症だったのでしょう。そんな事なら早々に病院に行けばよかったのに。

 2018年の11月後半から検査を受け始めて12月13日に九大病院に入院。ステージ4、リンパ節に転移あり。命の危険のある状況、割と早い段階から覚悟は決まっていたものの、改めて色々なことが頭の中をよぎりました。

 たくさんの演奏予定をキャンセルし、いろんな方に迷惑をおかけしました。プロになって20年以上、一度もステージに穴開けたことなかったのに・・・